第81章

翌日。

また一番うれしい週末がやってきた。

神崎晃と神崎旭はわりと規則正しい生活を送っていて、今日もきっちり7時に起きている。

一方で神崎悠斗と美波は違った。腹が減って目が覚めるまで、絶対に寝返りすら打たないタイプだ。

神崎旭は1階のブックカフェで背筋をぴんと伸ばし、小さな顔をやけに真剣にしてノートに向かっていた。

「磁束密度……B=F/IL……」

「磁束……Φが磁束で、Bが磁束密度……」

「仮に幽霊が見える磁束がある値で一定だとしたら、Φに到達するには、BとFの設定が――」

向かいでシェイクスピア文学を読んでいた神崎晃が、ふと顔を上げる。

「?」

……何を計算してるんだ、...

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